2つの便秘の種類
便秘は大きく分けて2種類ある
便秘の原因には大きく分けて、「器質性」と「機能性」があります。「器質性」とは、物理的な原因を 意味し、便の流れる過程である消化管(胃、小腸、大腸、肛門)に便を通過させないことを指します。
「機能性」とは、排便機能のメカニズムそのものの障害 で、自律神経が正常に働かないことによる便秘です。
「器質性」便秘とは
「器質性」便秘には、先天性のものと、後天性のものがあります。
以下のようなものが「器質性」便秘です。
- 腸の腫瘍や炎症、閉塞などにより腸の通りが悪くなるために起こるもので、腹痛、下血などの症状を同時に呈することが多く、早めの検査と治療が必要です。
- 腸の長さや大きさの異常によって起こるもの(先天的大腸過長症が認められる人など)
- 直腸癌により肛門内圧が分散してしまう場合
「機能性」便秘とは
「機能性」便秘も、急性(一過性単純性便秘)と慢性便秘があります。
慢性便秘には、次のようなものがあります。
- 弛緩性便秘:腸の運動(便を押し出す力)や筋力(りきむ力)の低下によるもの(高齢者、出産回数が多い女性など)
- 痙攣性便秘:腸の運動がひきつったようになり、便の通りが悪くなるもの(下剤の乱用、過敏性大腸炎など)
- 直腸性便秘:排便の反射が弱くなっている場合(便意を我慢すること、浣腸の乱用など)
- 全身疾病による便秘:糖尿病や甲状腺の機能が低下する病気は神経麻痺を合併し、便秘になります。
急性便秘は、食物繊維の不足、水分不足、環境の変化、運動不足や寝たきりの場合、薬の副作用などで起こります。